1年を振り返ると、周囲の人との思い出やたくさんの出来事が浮かび上がります。嬉しかったこともあれば、反省したいこと、改めて考えたいこともあると思います。今年一年を振り返ることは、次の一年をどう過ごすかを考える大切な材料になります。
心が疲れない距離の作り方を考える
人との関わりでは、無意識のうちに相手に合わせすぎてしまったり、逆に自分の領域に踏み込まれすぎて疲れてしまうことがあります。そうした距離感や境界線を意識する場面で悩むことがあった人もいると思います。
良かれと思って動いても、相手は負担に感じていたり、自分が我慢しながら続けてしまうこともあります。境界線の曖昧さが生む「やりすぎ」や「疲れ」は、誰にでも起こりうるものです。
人からもらった優しさを思い返す
一年の中には、誰かの気遣いや優しさによって助けられた場面もあったはずです。大きなことではなくても、さりげない行動や言葉が心に残ることがあります。人から向けられた思いやりを振り返ると、関係のあたたかさや、自分が支えられていた瞬間に気づくことができます。周りの人がしてくれたことを改めて思い出すことで、してくれることが当たり前じゃないことに気づくことが出来ます。
相手にしたことの中にある気づき
一方で、自分が誰かのために動いた出来事も、振り返るとたくさん出てきます。喜んでもらえた経験は関係を深めるきっかけになりますし、反対に「少し踏み込みすぎたかもしれない」「頑張りすぎて疲れてしまった」と思う場面もあります。誰かのために動いたときに、逆に自分が疲れてしまったと感じることもあります。
誰かのために動くことはとても大切なことですが、自分を犠牲にしてしまったり自分が疲れてしまったら大変です。誰かのために動いて喜んでもらえたこと、誰かのために動いて自分が少し疲れてしまったことの両方を思い出し、ちょうどいい塩梅を見つけることが大切になります。
心地よい境界線を見つけよう
こうした振り返りを積み重ねることで、これからの関係づくりにおける“ちょうどいい距離”が見えてきます。相手を大切にしながらも、自分をすり減らさない関わり方、無理をしないでいられる境界線を考えてみましょう。
境界線は固定されたものではなく、相手や状況によって変化していきます。その時々で見直しながら、自分も周囲も心地よくいられる関係をつくっていけたら、来年はもっと過ごしやすくなるはずです。
