夏休み中の子どもとの付き合い方

教育

テーマ:「夏休み中の子どもとの付き合い方」

高校生は夏休みがあと一週間ほどですね。

皆さんお子さんと過ごす今年の夏休みはいかがでしたか?

中学生までの夏休みと一緒という方もいらっしゃると思いますし、これまでとは違うなという方もいらっしゃったと思います。

高校生、大学生になるとアルバイトができるようになったり、原付や車の免許を取ったりして親と離れて行動する機会も多くなります。

そのため中学生までと同じ付き合い方をしていると一緒にいる時間が長い夏休みは衝突することが増えてしまったり、お互いにイライラしたりしてしまいます。

そんな、大人になり始めたお子さんの夏休みとどう向き合っていくか・・・

今回は、そんなお話をしていきたいと思います。

 

 

【親だけの時間、子どもだけの時間を過ごす】

小学生、中学生まではお子さん一人でできることが少なく、夏休みは三食ご飯を用意したり、宿題の面倒を見たり、一緒にどこか出かけたりと、ほとんど毎日毎時間一緒に過ごすことが多かったと思います。

でも高校生からは少し違います。

自分でできることが増え、ご飯は簡単なものなら自分で用意ができるし、宿題が終わらない、わからないのなら友達や塾の先生を頼ります。どこか出かけることも家族より友達との方が多くなるかもしれません。

今までよりお子さんの様子が見えない不安や、関わる機会が減ったことの寂しさでついつい口を出してしまうとケンカが始まってしまいます。

それを避けるためには親だけの時間、子どもだけの時間を過ごすことが大事です。

子ども「だけ」の時間なのですから、そこに親があまり関わってはせっかくの子どもの成長の邪魔になってしまいます。

子どもたちは同年代の仲間と一緒にいることで安心感が得られ、同時に保護者から自立した行動をとることができるようになります。逆をいうと保護者から離れることによる不安を仲間と一緒にいることで払拭しています。

また、仲間と一緒に行動することは、子どもの世界から大人の世界に移行する過程で、「社会性を身につける」という重要な意味を持ちます。

子どもが友達と出かける予定があった場合、できる限り優先してあげましょう!

 

そして気になることがあっても、自分や他人を傷つけることや犯罪でなければ、グッと我慢して見て見ぬふりをします。お子さんから助言やサポートを求められたら手を貸してあげましょう。

ご家庭によっては高校生以上になってもお子さんの方がお家の方と一緒にいることを望んだり、なんでもやってもらおうということもあるかと思います。

その時は親「だけ」の時間を持つことを意識しましょう。自分やご夫婦のやりたいことをやったり、自分自身をケアする時間を作ります。お子さん抜きでどこかへ出かけたり、お友達に会ったりするのもいいですね。そうすることでお子さんも少しずつ自立する準備を始められるようになります。

 

 

【夏休み中の自立に向けたルールを子どもとつくる】

ここまで親だけの時間、子どもだけの時間を過ごすことをお伝えしてきましたが、もうひとつ大事なことは「自立に向けた夏休み中のルール」をつくることです。

まだまだ面倒をみなくてはいけないと思っている子どもたちも、あっという間に20代、30代になっていきます。「まぁ、そのうち変わるでしょう。」と思っていても周りの関わり方が変わらないと40代になっても「お母さーん、ごはんまだー?」と言われてしまいます。

子どもはいきなり大人にはなれないので、ご家庭の中でも少しずつ自立に向けたスキルを身に着けていきましょう。そういった意味では夏休みは学校がなく、子どもたちは時間的にも体力的にも余裕があり、自立に向けたスキルを身に着ける絶好の機会になります。

ルールは、お子さんが40代で同居していると思ったときにお家の方が「そこまではもう面倒見たくない!自分でできていてほしい!」と思うことをリストアップして、その中からお子さんと相談して決めることがよいです。

リストアップしたものの中から選ぶときにはお子さんが「やってみよう!やれそうだ!」というものを選んでもらい、頻度や量を調整してルール化しましょう。

ルールを作ったらお子さんがルールを守る努力をするのはもちろんですが、お家の方もルールにしたことに関しては手出し、口出しをできるだけしないように努力しましょう。

もちろんつくったルールを守れないということもあると思います。そのときは再度話し合いを行い、新たなルールに作り直しましょう。そうすることでお子さん自身が今の自分を理解することにつながります。自立に向けて大事なことは自分を理解し、自分に合った目標を立てられることです。

夏休みは子どもたちにとって自立に向けた大切な時間です。子どもの自主性を尊重し子どもの自立に向けたサポートを意識して子どもと接していきましょう!!

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